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WordPressって何?
- 2023.4.10
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Webサイト制作の案内など見ていてよく「WordPress」という言葉を見かけると思います。私自身もWebサイトを制作する際にこのWordPressを使って構築することが多いです。ではWordPressとは何者なのか、そもそもWordPressを使わないWebサイトと何が違うのか、どっちを選択すればよいのか。これからご自身のWebサイトを持ちたいと検討されている方向けに説明したいと思います。
1.WordPressとは何か
WordPressは、Webサイトやブログを作成するためのオープンソースCMS(コンテンツマネジメントシステム)の1つです。CMSとは、Webサイトのコンテンツを管理するソフトウェアで、テキストや画像等をSNS投稿をするような感覚で作成・編集・削除することができます。
オープンソースとは、そのソフトウェアのコードが公開されており、誰でも自由にアクセスできることを意味します。なので、そのソースを使って様々なカスタマイズが可能です。
したがって、WordPressは専門的な知識がなくても簡単にWebサイトの内容を編集することができる便利なアイテムとなっています。CMSは他にも数多くあるのですが、現在その中で1番人気なのがWordPressです。2023年1月時点で全世界のCMSを利用したWebサイトにおけるWordPressの使用率は63.7%※1と断トツ1位を維持しています。また、CMS以外のWebサイトを含めた、全WebサイトにおけるWordPressの使用率は43.1%※1となっており、こちらも圧倒的な人気を誇っていることが分かります。
2.WordPress(CMS)を使わない場合
WordPressのようなCMSを使わないWebサイトは静的サイトと呼ばれます。静的Webサイトは、HTML、CSS、JavaScriptといった言語で作成したファイルをサーバーにアップロードすることで公開されます。そのため、Webサイトの内容を編集する場合、専門的な知識が必要となってしまい、頻繁に更新には不向きなサイトとなっています。
静的サイトに対して、ブログやお知らせなど頻繁に情報を追加し変化し続けるWordPressのWebサイトは動的サイトとも呼ばれます。
3.WordPressにできること
WordPressの一番の特徴は、使いやすさと拡張性です。具体的にどのようなメリットがあるのか紹介します。
①初心者でも簡単に構築・管理できる
初心者でも既存の無料テンプレートを使えば簡単に自分のWebサイトを作ることができます。制作方法は、WordPressのホームページでも解説していますが、オープンソースなので初心者向けに嚙み砕いて説明したサイトなども沢山見つけることができます。そして、一度作成したWebサイトのコンテンツの編集も簡単に行うことができます。
②プラグインによる機能の拡張
WordPressの拡張性の良さとして、プラグインという機能があります。自身のWordPressに必要なプラグインをインストールすることで、お問合せフォームや自身のInstagramやFacebookなどのSNSの掲載、予約機能など様々な機能をカスタマイズすることができます。その他にも、Webサイトのセキュリティを強化したり、アクセス解析をしてくれたり、データのバックアップを取ってくれたり様々なプラグインがあります。
③カスタマイズや解説情報が豊富
前述した通りWordPressは世界中で使われており、かつオープンソースなので、日々、様々な開発者によって新しいテンプレートやプラグインが制作・公開され続けています。素材は無料・有料とあり、有料素材となるとより高機能・高品質なものが多いです。また、カスタマイズ方法が分からない場合、様々な情報サイトで解説が掲載されているため、自身で設定することができます。
④SEOとの親和性が良い
SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略称で、ウェブサイトを検索エンジンの検索結果で上位に表示させるために最適化することを意味します。WordPressの標準機能で、Webサイトを検索エンジンのクローラー(ロボット)が理解しやすい構造に整理してくれるため、SEOに詳しくない人でも簡単にSEO対策を行うことができます。さらに、プラグインを利用することでSEO強化に必要な機能を追加できます。
4.WordPressのデメリット
多機能なWordPressですが、それゆえのデメリットもあります。下記に紹介するデメリットをふまえてWordPressの導入が必要かどうかを判断することが大切です。
①メンテナンスが必要
WordPress本体や、テンプレート、プラグインなどは定期的にソフトのアップデートが行われています。そのため、定期的にWordPressの管理画面を確認して更新作業を行う必要があります。長期間更新しないことでセキュリティ上の問題が発生したり、プラグインが機能しないなどの問題が発生してしまいます。また、更新を行うことでWebサイトの表示が崩れる等の問題が生じることもあり、これに対する対応作業も発生します。
②セキュリティ対策が必要
WordPressはオープンソースかつ利用者が多いため、ハッカーやスパムの標的になりやすいです。また、プラグインやテンプレートに含まれる悪意のあるコードから攻撃を受ける危険もあります。そのため、WordPress管理画面のログイン情報が漏洩しないよう注意したり、セキュリティを強化してくれるプラグインを利用する、こまめに更新する等してしっかり対策しておくことが重要です。
③静的サイトより表示速度が遅い
動的サイトであるWordPressは、データベースに保存されているデータをリアルタイムで取得し表示しているため、表示に時間がかかることがあります。その他にも、複数のプラグインをインストールした場合や使用するテンプレートによってページの読み込みに時間がかかってしまいます。この場合、コードの最適化や読込を高速化するプラグインを使用するなどして改善することができます。
④細かいカスタマイズには専門的な知識が必要
Webサイトのデザイン変更や機能の細かい変更をしたい場合、PHPやHTML、CSSなどの専門的な知識が必要となってしまいます。自分で調べて書いてある通りにコードをコピペすることで解決する場合もありますが、よく分からないままコピペすることでWebサイトが表示されないといったトラブルが発生する場合もあります。どうしても細かいカスタマイズをしたい場合、Web制作会社やフリーランスのWeb制作者に相談するのもよいかと思います。
5.オリジナリティのあるWebサイトを作るなら
WordPressはブログサイトから企業のコーポレートサイト、ECサイト(ネットショップ)など幅広いジャンルに使われています。WordPressを活用することで、とても管理しやすい、自分で育てていけるWebサイトを作成することができます。
テンプレートを使用することでご自身である程度綺麗なWebサイトを作成できるのですが、Webサイトは会社の名刺代わり、看板みたいな役目もあり、Webサイトの雰囲気でその会社や活動の印象がある程度決まってしまいます。
なので、せっかくなら専門の方にお願いしてご自身のブランディングに合ったオリジナリティのあるWebサイトを作ってもらうことをお勧めします。その際に、ブログやイベント予約等どういったコンテンツを自分で更新していきたいか相談していただけると、完成後にご自身で管理しやすいWebサイトに仕上げることができます。
<参考文献>
※1 W3Techs, Usage statistics of content management systems, https://w3techs.com/technologies/overview/content_management, 2023/4/10